
UMLモデリング入門
児玉 公信
日経BP / 2008-04-28
この本について
要件定義やクラス設計をしていると、「この関係ってどっちが主語なんだっけ」とか「ユースケースって結局どう分解すればいいの…」みたいな曖昧さに何度もぶつかります。頭の中では分かったつもりでも、図に落とした瞬間にぐちゃっとしてしまう、あの感じです。僕もずっとそこでもがいていました。 この本が面白いのは、UMLを“図の描き方”としてではなく、「ものとことの関係をどう観察するか」という視点から説明してくれるところです。例えば、多重度や汎化の話も、単なるルールではなく「実際の世界ではどう見えるのか」を基準に考えさせてくれます。オブジェクト図を“型図の読み替え”として扱う姿勢も、実務でバグを見つけるときの思考にすごく近いですし、ユースケースからバウンダリやコントロールに分解していく流れも、業務の動きとシステムを結びつけるときにそのまま使えます。 読んでいて、モデリングって記号遊びじゃなくて「対象を深く知るための観察の道具なんだ」と腹落ちしていく感覚がありました。抽象論ではなく、現場で何が起きているかを丁寧に捉え直すプロセスが、自然と言語化されています。 業務システムの構造がどうしても霧がかって見える人や、「図は描けるけどなぜこうなるのか」にモヤモヤしている人には、とても静かに効く一冊だと思います。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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