
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション
カーマイン ガロ、井口 耕二
日経BP / 2011-07-04
この本について
仕事でも趣味でも、「自分は何をつくりたいんだろう」「そもそも情熱ってどう見つければいいんだろう」と立ち止まること、よくあります。目の前の業務に押されていると、やりたいことがあるのかすら曖昧になっていく感じ、僕も何度も経験しました。 この本が面白いのは、ジョブズの語りや事例をただ称賛として並べるのではなく、「どうやって自分の欲しいものを把握するか」「それを人に届ける形まで落とし込むには何が必要か」を、わりと現実的な温度で教えてくれるところです。例えば、炊飯器の磁石からMagSafeにつながる話は、まったく新しい発明ではなくても“気づきの角度”しだいで価値が生まれるという視点をくれますし、顧客は企業の事情ではなく自分の夢しか見ていない、という一文は仕事の判断に小さく効いてきます。情熱だけでは不十分で、具体的なビジョンがないと技術の価値も見誤る、という指摘も刺さる人は多いはずです。 自分が何を求めていて、それを多くの人が本当に欲しがるのかまで踏み込んで考えたい人に向いている一冊です。読み終わったあと、「じゃあ自分の仕事は何を届けるものなのか」と自然と問い直したくなるタイプの本でした。
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