
マネーの公理
マックス ギュンター, 林 康史, and 石川 由美子
日経BP / 2005-12-26
この本について
投資まわりのことで、理由のわからない不安に飲まれたり、妙に「当たる気がする」感覚に流されたりしないでしょうか。自分でも説明できない勘を拠り所にしてしまって、後から「なんであの判断をしたんだろう」と振り返ること、僕はよくあります。 『マネーの公理』は、そのモヤモヤをいったん地面に置かせてくれる本でした。とくに刺さったのは、秩序や因果を外に探しにいきがちな癖を、優しくひっくり返してくれるところです。相関関係のように見えても、ただの偶然であることは平気で起こるし、自分の直観も、裏にある経験の図書館を説明できないなら距離を置くべきだと教えられます。さらに、愛着や惰性で「根を下ろす」ことの危うさにも触れていて、より良い選択肢が見えたら迷わず動けるように身軽さを保てと繰り返し語られます。投資の話ではあるけれど、仕事やキャリアの決断にもそのまま持ち込める視点でした。 一歩引いて世界を見るのが苦手で、気分や予測に引っ張られがちな人に刺さると思います。僕自身、読みながら「これは投資の話に見えて、迷いの扱い方そのものだな」と感じました。
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