
戦略的交渉入門 (日本経済新聞出版)
田村次朗 and 隅田浩司
日経BP / 2014-03-14
この本について
仕事で誰かと話していて、「これ以上どう動けばいいのか分からない」と行き詰まる瞬間ってありますよね。相手の言い分も一理ありそうに聞こえるし、自分の主張が雑に扱われている気もするし、でも強く出るとこじれそうで怖い。結局その場の“空気”に流されて、あとで自己正当化しながらモヤモヤが残る…自分もよくそうなります。 『戦略的交渉入門』は、この“空気に流される感じ”をほどくための本でした。交渉って強さの勝負ではなく、下ごしらえと視点の扱い方でほとんど決まるんだと分かります。小さな強みを集めておくとか、相手の「激しい」「厳しい」といった曖昧な言葉の程度を具体的に聞くとか、譲歩を迫られても即答しないルールを決めておくとか、どれも実際の会議や調整でそのまま効くんですよね。さらに、パワープレーヤーに丁寧に説明させる質問や、都合のいい理屈に話題を持っていかれたときの“沈黙”や“話題の転換”など、場の流れを整えるための動き方がすごく実践的です。 自分の正しさだけで押し切らないこと、相手を否定する前に「その提案を受け入れたら最終的にどうなるのか」を聞いてみること、無知を恐れず聞き返すこと。どれも当たり前に見えて、実際にはなかなかできないところを丁寧に言語化してくれます。関係性を壊さず、自分も消耗しない形で話し合いたい人にはかなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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