
実践・交渉のセオリー ビジネスパーソン必修の13のコミュニケーションテクニック
高杉 尚孝
NHK出版 / 2001-01-26
この本について
交渉の場になると、つい「どう思われるだろう」「変なこと言ったら嫌われるかも」と黙ってしまうことってありませんか。相手の表情を読みすぎて、気づけばこちらの要望はどこかに消えている。それでいて、終わったあとに「本当はあの質問をしておけば…」と自己嫌悪だけが残る。自分も同じで、仕事の場面で何度もこのパターンに落ちてきました。 この本は、強気になれとか押し切れという話ではなくて、「相手も意思決定者である」という当たり前だけど忘れがちな土台から組み立て直してくれます。相手の感情を尊重しつつ、自分の正当な主張をきちんと伝える態度。そのために必要な準備や考え方が、すごく現実的に書かれているんですよね。たとえば、代替案を複数用意することの理由や、相手の関心事を事前に整理するステップ、質問の前提を確認する小さな工夫など、どれも今日から少しずつ試せるものばかりです。 読んでいて特に響いたのは、「沈黙は禁」という一文でした。黙ることで場を穏便にしようとしても、交渉は前に進まないし、互いに誤解だけが増えていく。だからこそ、ゆっくりでもいいから、譲れないポイントを言葉にしていく。その裏にある自尊心の話も含めて、自分の態度を見直すきっかけになりました。 無理に駆け引きを覚えるより、自分の整理と相手の理解に時間を使いたい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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