
昼のセント酒
久住昌之、和泉晴紀
幻冬舎 / 2016-04-07
この本について
仕事の予定が詰まっているのに、ふと昼間に「どこかで息を抜きたい」と思ってしまうことってありませんか。休んでいいのか悪いのか、自分でも判断がつかないまま時間だけが過ぎていくあの感じ。責任を放り出したいわけじゃないのに、気持ちを立て直す余白がどこにもない、みたいな日です。 『昼のセント酒』は、そのモヤモヤに直接答えをくれる本ではないのですが、「あ、こうやって気持ちをリセットしてもいいんだな」と自然に思わせてくれる力があります。昼間の酒を堂々と楽しむ開き直りの感覚とか、銭湯の湯気の中で胸のつかえがゆるむ描写とか、読んでいるとこちらまで呼吸が深くなるような場面が続きます。やるべきことはあるけれど、少し離れて心の温度を整えれば、また戻ってこれる。そんな当たり前を、肩の力を抜いた形で思い出させてくれるんです。 個人的に響いたのは、銭湯を「宗教に近い行動」として描いているところで、これは大げさというより、ただ静かに自分を取り戻す儀式みたいなものなんだと腑に落ちました。何かを変えよう、と気負わなくてもいい。少し湯に浸かって、明るいうちに街へ戻る。それだけで十分な日もある。 こんな人に刺さると思います。忙しさの中で「ちょっとだけ逃げてもいい場所」を探している人。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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