
星の巡礼 (角川文庫)
パウロ・コエーリョ, 山川 紘矢, and 山川 亜希子
この本について
仕事でも人生でも、「あと一歩」が怖くなる時ってありますよね。うまくいきそうになるほど足がすくむし、変わりたいと思いながら、今のままのほうが楽なんじゃないか…と揺れてしまう。頭では前に進みたいのに、心がついてこないあの感じです。僕も同じで、踏み出す場面ほど自分の弱さがよく見えてしまいます。 『星の巡礼』は、そんな“心の足踏み”に静かに寄り添ってくれる本でした。たとえば、成功が近づくほど自信を失う人間の癖を、そのまま言い当ててくるような言葉がいくつも出てきます。あるいは、変化を受け入れるだけで人は自分の畑を作り直せるという視点は、環境を劇的に変えなくても、まずは自分の態度から変えていけばいいんだと気づかせてくれました。そして何より、自分が無意識に選んでいる“安逸”や“恐れ”の正体が少しずつ見えてくるので、立ち止まっている理由を外側ではなく内側から整えていける感覚があります。 物語としても旅の描写に引き込まれますが、それ以上に、主人公の揺れや躊躇いに自分の姿が重なりやすいんですよね。読む前よりも、自分の判断や感情を少しまともに受け止められるようになる。大げさな励ましではなく、日常に戻った時にふと効いてくるタイプの本です。 自分のペースで前に進みたいけれど、心のどこかでブレーキを踏んでしまう人に、特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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