
経済は世界史から学べ!
茂木 誠
ダイヤモンド社 / 2013-11-21
この本について
お金や経済の話って、ニュースで聞いても「結局どうつながっているのか」が腑に落ちないまま終わることが多いですよね。通貨の価値がどう決まり、中央銀行がどんな力を持っていて、国の歴史とどう絡むのか。自分もずっと曖昧なままで、仕事の判断に活かしきれませんでした。 この本は、いまの経済を“仕組みそのもの”から理解したい人にかなり効きます。たとえば、アメリカのドルを発行しているのが政府ではなくFRBで、その出資者が民間の金融機関だという話。教科書にはあまり書かれない裏側で、なぜアメリカの金融資本があれほど強いのかがスッとつながります。また、ユーロを採用したギリシアがなぜ自力で金融政策を動かせないのか、独自通貨を手放すことの重さが「歴史上の通貨崩壊の例」と並べて語られることで、他人事ではなく感じられました。さらに、紙幣の増刷がどうインフレにつながり、どの国も中央銀行との駆け引きを続けてきたのか、その現実的な動きを丁寧に追えるところも大きいです。 ニュースを見るときに「どこが利害を握っているのか」を自分で推測できるようになりたい人には特に刺さると思います。世界史をなぞるというより、いまの日常の判断が少しクリアになるタイプの本でした。
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