
大学・中庸 (岩波文庫)
金谷 治
この本について
仕事でも人間関係でも、つい感情に振り回されて判断がぶれることがあって、後から「あれ、自分で自分をごまかしたな…」と気づくことがあります。頭では冷静にいきたいのに、好き嫌いや不安が前に出てしまうあの感じです。そんなときに『大学・中庸』を読むと、ちょっと視点が戻るというか、足元を整える感覚がありました。 この本が教えてくれるのは、派手な成功論ではなく、まず心が揺れていると物事が正しく見えないという、ごく当たり前だけど忘れがちな順番です。意念を誠実にする、つまり自分をごまかさないところからしか始まらないという考え方は、仕事の優先順位が曖昧になったときにもそのまま効きました。また、好き嫌いに引っぱられて判断が偏る話は、人間関係でのモヤモヤにそのまま刺さるはずです。好きな相手にも欠点があり、苦手な相手にも長所があると真正面から言われると、ちょっと背筋が伸びます。 全体として、天下国家の話をしているようでいて、実際には「心を整えないと始まらないよ」という、ごく生活に近い視点が続きます。大げさな理想ではなく、自分の足元から順番に積んでいくしかない、という現実的な態度が心地よい一冊です。 自分の感情に振り回されやすい人、判断にぶれを感じやすい人に特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
読書の順序
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