
「もっと読みたい」と思わせる文章を書く
加藤 明
すばる舎 / 2013-12
この本について
文章を書こうとすると、どうしても「言葉選び」ばかり気にしてしまう時があります。自分もそうで、うまく書けない日はだいたい表現力のせいにしていました。ただ、どれだけ推敲しても読み手に届かない文章がある一方で、構成を少し直しただけで急に伝わる文章に変わることもあって、その差にずっとモヤモヤしていました。 この本で強く感じたのは、「文章力より先に、型でできることがある」という現実的な視点でした。起承転結の比率を明示してくれるのもありがたいのですが、特に刺さったのは「一番言いたいことは転に置く」という考え方です。書きたいことを四つに分けて、余分なものは捨てる。起と承は主役じゃないから、寄り道せずに転へ向かう。その潔さのおかげで、読まれない文章がどこで迷子になっていたのか、ようやく自覚できました。また、書き手と読み手という二つの中心点を意識する話も、自分よがりになりやすい場面で何度も思い出した部分です。 エッセイを書きたいけれど、いつも「ただの出来事の羅列」になってしまう人や、伝えたいのに伝わらない感覚を持っている人には特に刺さると思います。才能やセンスの話ではなく、構成という努力できる場所から整えていく。そんな現実的な道筋を示してくれる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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