
失敗の整理術 耳の痛い話はすべて日記につけよ (PHPビジネス新書)
中田 宏
PHP研究所 / 201402
この本について
周りに優秀な人が多かったり、判断を求められる場面が増えると、急に自分の足元が心もとない感じがします。頑張っているつもりでも、どこか「失敗したらどうしよう」がちらついて、肝心なときに決めきれない。僕自身もよくその状態に陥ります。 『失敗の整理術』が面白いのは、勇ましい精神論ではなく、「現実の中でどう立て直すか」の視点が徹底しているところです。たとえば、失敗を恐れて動けなくなる時に効くのは、「為すべきことを為して去る」という姿勢の話だったり、耳の痛い助言もいったん書き留めて、自分の判断材料として熟成させる習慣だったりします。あるいは、人の話を聞く時に「必ず一つ質問する」と決めておくような、地に足のついた工夫も多い。読者が抜き出していた箇所を並べていくと、この本が“心を強くする”というより、“足場を増やしていく”タイプの本だとよく分かります。 もう一つ、この本には「変化を受け入れるとは、場数を増やすことでもある」という現実的な目線があります。千人を前にしても平気な日もあれば、五人相手に緊張する日もある。じゃあどうするかというと、結局は経験の棚を増やすしかない。状況に振り回される自分を責めるより、淡々と経験を積む方が気が楽になります。 自分の弱さをごまかさずに、でも前には進みたい。そんな人にちょうどいい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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