
女流官能小説の書き方
藍川京
幻冬舎
この本について
官能小説を書きたいけれど、「どこまで踏み込んでいいのか」「自分の妄想を外に出していいのか」と迷うことってあります。私も最初は、具体的な描写になるほど手が止まりがちで、恥ずかしさなのか不安なのか、自分でもよくわからない気持ちに振り回されていました。 藍川京さんの『女流官能小説の書き方』は、その恥ずかしさごと素材にする姿勢を徹底していて、「親兄弟に見せられないものを書け」という一言にまず背筋が伸びます。プレイの細部にしても、知識を並べるためではなく、読者が自然に状況へ入り込めるように、どの程度のリアリティが必要なのかが具体的に語られます。また、登場人物全員に感情移入するという当たり前のようで難しい作業を、職人仕事としてどう積み上げていくかも丁寧です。結局のところ、妄想をどう扱うかが官能表現の核なのだと、変に気負わずに実感できます。 ジャンルものを書くうえで、読み手がどんな心構えで物語に入ってくるのか、その前提を理解することの大事さにも触れていて、「自分の書きたい世界」と「読者が受け取る世界」のズレをどう整えるかに悩んでいる人には特に刺さります。 「自分の中の秘密めいた部分を、物語として扱う勇気がほしい人」に向く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
読書の順序
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