
カレーライスの誕生 (講談社学術文庫)
小菅桂子
講談社 / 2013-03-11
この本について
カレーって、身近すぎて「なんでこんなに日本に根づいたんだろう」と考えたこと、ありませんか。家で作るときのルウの扱い方とか、地域ごとの違いとか、なんとなく気になるのに深掘りしきれないまま日々が過ぎていく感じ。僕も同じで、料理としては好きなのに、その背景をまったく知らずに食べていることに少し後ろめたさすらありました。 『カレーライスの誕生』は、そんなモヤモヤに静かに答えてくれる本でした。日本のカレーがインドとまったく違う料理になった理由、生卵トッピングがすでに明治期に定着していたこと、レトルトやルウがどう工夫されて生まれたのか…。どれも「へぇ」で終わらず、当時の人たちの試行錯誤が具体的に浮かんできます。たとえば、戦後の闇市でスパイスを調達してフライパンで小麦粉を炒めながら“即席カレー”を工夫した話には、思わず「料理ってこうやって変わるんだ」と腑に落ちましたし、インドでの炊飯方法の違いを知ると、日本のカレーが“ご飯ありき”で進化した理由にも納得がいきます。 身近な食べ物が、実は文化や産業、個々の生活と密接につながっていることを知ると、普段の食卓の見え方が少しだけ変わります。こういう“日常の裏側”を知るのが好きな人にはとくに刺さると思います。カレーを深掘りする本というより、日本がどう「カレーという料理」を作ってきたかを静かに教えてくれる一冊でした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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