
カレーライスと日本人 (講談社学術文庫)
森枝卓士
講談社 / 2015-08-10
この本について
料理や日常の「当たり前」を見直したくなる瞬間ってありませんか。カレーもそうで、家でなんとなく作っているけれど、何が日本独自で、どこから来た文化なのかを説明しようとすると急に言葉に詰まってしまう。そんなモヤモヤを抱えたまま過ごしていたときに、この本を読むと、足元の料理が一気に歴史の奥行きを持ち始めます。 読者が抜き出していた部分を見ていると、皆「日本のカレーって本当にインドの親戚なのか?」とか「スパイスって実はどう扱うものだったのか?」という素朴な疑問に刺さっているように感じます。実際、著者が現地で見た“スパイスをカップ一杯使う文化”や、明治初期にカエルカレーが普通に載っていたレシピ本の話など、固定観念がほぐれる瞬間がたくさんある。歴史の語りも、貿易や植民地の事情までつながっていくので、カレーという一皿が急に世界史の交差点に見えてきます。 読み終えるころには、日本のカレーが「直系の子孫」ではなく、遠い親族みたいな存在だったという視点がしっくりきて、日常の料理にも別の見方が差し込まれる感じがあります。料理を通して文化のズレや変化を見るのが好きな人には、とても静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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