
インサイドボックス 究極の創造的思考法
ドリュー・ボイド, ジェイコブ・ゴールデンバーグ, and 池村千秋・訳
文藝春秋 / 2014-05-15
この本について
仕事で新しいアイデアを求められるたびに、頭の中が真っ白になることがあります。ゼロから何かを生み出さなきゃ、と追い込まれると余計に動けなくなる。僕もずっとそのタイプでした。でも、よくよく振り返ると、普段の業務やプロセスの中に「使い切れていない行動」や「見落としている要素」があるだけ、ということが多かったりします。 『インサイドボックス』が面白いのは、まさにその“中にあるもの”だけで戦う方法を淡々と教えてくれるところです。たとえば、要素をあえて取り除いてみて、残った仕組みがどう動くかを想像してみる。そこで欠けた機能を、外から持ってくるのではなく、手元の別の要素に代わりをさせてみる。こういう発想って、現場で詰まったときほど忘れがちですが、一度やってみると驚くほど視界が変わります。要素と変数を混同しがちな自分に気づいた瞬間も、小さな発見でした。 もうひとつ、この本が助かったのは「問題を探してから解決策をつくる」という順番を崩してくれるところです。まず方法をつくり、その後で活かせる場面を探す。仕事の企画で煮詰まったとき、この逆算は意外と効きました。自分の発想のクセが見えるからです。 日々、アイデアを求められるけれど、発想の“引き出し”を増やすのが苦手な人にとって、現実的に使える手がかりが多い一冊だと思います。
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