
ビジネスの成功はデザインだ
神田昌典 and 湯山玲子
マガジンハウス / 2010-07-08
この本について
ビジネスを続けていると、「ブランドって結局なんなのか」「ちゃんと考えているはずなのに、手応えが弱い」といったモヤモヤにぶつかることが多いと思います。戦略を練っても、資料を磨いても、どこか空回りしている感じ。僕自身、そういう時期が長く続いたので、読者の方がこの本の「ブランド=ファンの数」という一文を保存していたのを見て、ああやっぱりそこに刺さるよな、と納得しました。 この本が効くのは、まず“ブランドづくり”を難しく考えすぎてしまう人に、軸を戻してくれるところです。エルメスの話にもあるように、立派な物語より「目の前の人を喜ばせたという実績」のほうがブランドを育てる。その当たり前を、丁寧に思い出させてくれます。また、デザインを「見た目」ではなく「人がどう感じるかまで含めた設計」として捉え直す視点も、この本の大きな特徴です。商品を整える前に、自分や会社の感性を耕す必要があるという指摘は、実際に仕事をしていると痛いほどわかります。そして、事業を“自己表現”として捉える発想も、やらされ仕事感から抜け出すきっかけになります。 地に足のついた言葉ばかりなので、派手な成功物語を求める人より、「一歩ずつ進めたいけど、どこから整えればいいのか迷っている人」にこそ刺さる本だと思います。読んだあとに、まず誰か一人を喜ばせるところからやり直そう、そんな素朴な決意が湧いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
読書の順序
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