
プロフェッショナル・ファシリテーター
ラリー・ドレスラー, 森 時彦, and 佐々木 薫
ダイヤモンド社 / 2014-07-22
この本について
会議や対話の場で、相手の強い感情に巻き込まれたり、自分の反応に後からモヤッとすることってありますよね。冷静でいたいのに、つい身構えたり、言葉で埋め尽くしてしまったり。僕自身も「いまの対応でよかったのか…」と後から反省することばかりです。 この本が面白いのは、そんな場面でいきなり“技術”を磨こうとしないところです。まずは自分の内側と外側の両方で起きていることに気づくこと。そのうえで、反射的な自己正当化からいったん離れる余白をつくること。相手の攻撃的な態度さえ、自分の中の恐れが大きく見せているだけかもしれない、と扱い方が変わっていきます。静かに何もしない、という選択肢があると知るだけで、場の空気が少し広がる感覚がありました。 もう一つ効いたのは、「いま見えているものは全体の一部にすぎない」という姿勢を持つことです。これを意識すると、意見の違いをすぐに“対立”と捉えてしまうクセが弱まり、相手への好奇心が戻ってくる。さらに身体の使い方を変えるだけで思考まで変わるという話も、実際やってみると不思議なくらい効きました。 職場でも家庭でも、人の感情や場の空気に振り回されがちな人には、かなり刺さると思います。完璧を目指すのではなく、嵐だと思っていた状況が実はにわか雨だったと気づくための視点を、静かに渡してくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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