悪名高き皇帝たち──ローマ人の物語[電子版]VII

悪名高き皇帝たち──ローマ人の物語[電子版]VII

塩野 七生

累計読者数6
平均ハイライト数 13.2件/人
star総合評価 49/100
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この本について

仕事に私情を持ち込んでしまう瞬間って、どうしてもありますよね。落ち込んだまま手が止まったり、気持ちの波にふり回されて「こんな状態で判断していいのか…」と迷ったり。頭では整えておきたいのに、実際のところはうまくいかない。そんな揺れに心当たりがある人には、ローマ皇帝ティベリウスの姿が静かに沁みると思います。 抜粋を読むと、皇帝としての責務を前に、息子を失った悲しみすら自分で抱えながら歩こうとする姿勢が描かれています。悲嘆そのものを否定していないのに、仕事を投げ出さない。自分の立場を守るためでも、英雄ぶるためでもなく、「死すべき人間としてできる範囲を淡々とやる」という視点の置き方がすごく現実的です。私たちが陥りがちな“感情を抑え込むか、全部に流されるか”の二択ではなく、もう少し違う立ち位置があるのかもしれないと気づかされます。 この本は、歴史をドラマとして楽しむというより、迷ったときに戻れる思考の土台をくれるタイプの読書です。気持ちの揺れがある前提で、それでも仕事を続けるにはどう視点を置けばいいのか。人にどう見られるかより、後世の評価に耐える仕事とは何か。そんな問いを過去の人物を通して考えられます。日々の判断に迷いやすい人には、そっと効いてくる一冊だと思います。

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