
ハーバードの人生が変わる東洋哲学 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (早川書房)
マイケル ピュエット&クリスティーン グロス=ロー and 熊谷 淳子
この本について
最近、「これが自分の性格だから仕方ない」と思いこむ場面が増えていませんか。短気でも、落ち込みやすくても、気づけばそれを前提に行動していて、いつのまにか“変わらない自分”を自分で固めてしまっている感じ。僕もよくやってしまうのですが、この本を読んで、その前提そのものが思い込みだったのかもしれないと揺さぶられました。 印象的だったのは、中国哲学が「人は単一の存在ではない」とはっきり言い切るところです。感情も反応も、ただパターン化しているだけで、生まれつきではない。だから変えられる。その変化も、何か大きな決断ではなく、日常のやり取りや小さな習慣の積み重ねから起きると説くんですよね。上司への返し方ひとつ、家に帰って扉を開けるときの姿勢ひとつ、そういう微細な動きから世界との関係が変わっていく感じがすごく腑に落ちました。 もう一つ、将来の計画を「いまの自分」を基準に作ってしまう危うさにもドキッとしました。変わる前提で動いていい、むしろ変わる余白を残しておくほうが自然だという考え方は、肩の力が抜けるのに同時に背筋が伸びる感覚があります。 自分のパターンをどう扱えばいいか迷っている人、そして「ほんの少しだけ別の自分に歩いていきたい」と感じている人には、とても静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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