
逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密
マルコム・グラッドウェル and 藤井留美
講談社 / 2014-09-01
この本について
最近、「自分はずっと不利な場所で戦ってる気がする」とか、「頑張ってるはずなのに、なんで報われ方が違うんだろう…」みたいなモヤモヤをよく聞きます。僕自身、環境や実力の差に圧倒されて動けなくなる瞬間があるので、気持ちはすごく分かります。 この本が面白いのは、強さや有利さの“定義そのもの”をひっくり返してくれるところです。たとえば、大きくて強そうな相手ほど弱点も大きいとか、トップ集団に入ることが必ずしも学びの量につながらないとか、実感としてうすうす感じていた感覚が、具体例と一緒に言語化されていきます。特に「小さな池のほうが自分を伸ばせることがある」という話は、実際に環境選びを迷っていたときにかなり効きました。 もうひとつ刺さったのは、勇気や集中って「死にものぐるいでやった後に、思ったほどきつくなかったな」と感じるところから生まれる、という視点です。逆境に立たされているときほど、気持ちより行動のほうが先に進む感覚がある。そういう“逆境の扱い方”を、理屈だけでなく具体的な人間の行動から教えてくれます。 不利な立場で頑張り続けている人ほど、静かに刺さる本だと思います。
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