
戦略的思考とは何か (中公新書)
岡崎久彦
President Inc / 1999-11-09
この本について
仕事でも日常でも、判断を先延ばしにしているうちに状況が固まってしまったり、勢いで動いてあとから辻褄合わせに苦しんだり…そんな感覚ってけっこうありますよね。頭では「全体を見て考えなきゃ」と思っても、目の前のタスクに引っ張られると、どうしても作戦より任務を優先してしまう。自分もずっとこの癖に悩んでいました。 『戦略的思考とは何か』を読んで刺さったのは、著者が「戦略とは特別な才能ではなく、基本の判断を常に見失わない習慣だ」と繰り返し語っているところです。情勢判断は間違ってもすぐ修正すればいい、むしろそれが当たり前だという視点はかなり救われました。歴史の事例も、すごい英雄譚というより「なぜ判断が狂ったのか」「どこで情報を軽んじたのか」が淡々と描かれていて、自分の仕事のクセと重なる部分が多いんですよね。戦術的に頑張るほど結果が裏目に出る、という話なんてまさに日常でも起きがちです。 全体を読んで感じたのは、戦略って「遠い世界のもの」ではなく、判断の順番を整えるための基礎体力なんだということ。自分の考え方をいったん外側から眺めたい人、特に「気づけば細部に潜り込んでしまうタイプ」にはかなり刺さる一冊だと思います。
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