第三の嘘

第三の嘘

アゴタ クリストフ、堀茂樹

累計読者数6
平均ハイライト数 3.3件/人
star総合評価 33/100
boltライト読書型

この本について

最近、「どこまでが本当の自分で、どこからが思い込みなのか」みたいなモヤモヤを抱えている人とよく話します。過去の出来事をどう覚えているかも、その時の孤独や願望で簡単にゆがんでしまう。頭では分かっていても、いざ自分ごとになると整理がつかないんですよね。 『第三の嘘』を読んでいると、その揺らぎに真正面から触れざるを得ません。読者が保存していた抜粋には、自分に語りかける声、真実と嘘の境界がほどけていく感覚、そして孤独をごまかすために作り上げた物語が何度も出てきます。物語の中で語られる「嘘」は、単なる作り話ではなく、生き延びるために必要だった心の装置として出てくるところが、この本の重たさであり救いでもありました。 読んでいて感じたのは、嘘そのものを責める話ではなく、「人はどんなふうに自分を守るのか」を静かに見せてくれる本だということです。記憶の形が変わる瞬間や、他人との距離を保つためについた小さな嘘が、あとから自分に返ってくる感覚が、自分の生活にもどこか思い当たってしまう。特別な教訓があるわけではないのに、読み終わる頃には、人との関係をもう少し丁寧に扱おうと思える不思議な本でした。 自分の中の「これは真実だったはず」という記憶に少しでも違和感がある人には、とても静かに刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

アゴタ クリストフ、堀茂樹の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

BookNotion をお使いの方へ

この本の指標は、あなたの本棚でも見られます

このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要