
楽観主義は自分を変える : 長所を伸ばす心理学
鈎治雄
第三文明社 / 2006-02-11
この本について
最近、気分が落ちたり先のことを考えすぎてしんどくなることが増えていませんか。自分でも「こんなに不安になる理由って何なんだろう」と思いながら、気持ちの切り替え方が分からないまま一日が終わっていく。僕も同じで、特に忙しい時期ほど、気分に引っぱられて視野が近くに寄りすぎてしまいます。 『楽観主義は自分を変える』は、そういう“気分に飲まれる時”にどう立て直すかを、現実的な言葉で示してくれる本でした。たとえば、落ち込みは哲学的な問題じゃなく、ただの気分として湧いてくるものだと捉えていいこと。だからこそ、それを追い払おうとする強い意志ではなく、ほんの少し「〜べき」をゆるめて、いったん自分を休ませる時間をつくることのほうがよっぽど効果があること。さらに、悲観は未来を悪く予想するクセで、実際の出来事とは別物だと気づけると、必要以上に自分を追い込まなくて済みます。 読んでいて一番しみたのは、「否定的な気分は台風みたいに通り過ぎる」と書かれていたところでした。ずっと続くように感じても、永続するわけじゃない。ここを腹落ちさせてくれるだけで、次の一歩を出す体力が戻ってきます。自分を甘やかすのではなく、傷ついた自分を一度受け止める、そんな姿勢が丁寧に語られています。 先の不安で視野が近くなりがちな人、気分の波に左右されやすい人には、特に静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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