
はじめての認知療法 (講談社現代新書)
大野裕
講談社 / 2011-05-20
この本について
最近、ちょっとした出来事にも気持ちが揺れすぎるな…とか、まだ起きてもいない未来を勝手に悲観して動けなくなること、ありませんか。僕も同じで、「なんでこんなに極端に考えてしまうんだろう」と自分に疲れてしまう日があります。 『はじめての認知療法』は、そういう“考え方のクセ”に気づくところから始められる本でした。大げさな技法を覚えるというより、まず現実をていねいに見直してみる。自分の自動思考を紙に書き出してみる。必要なら行動の場所を分けてみる。どれも小さなことですが、続けると「いま自分はこう考えているからしんどいのか」という手応えが出てきます。 特に刺さったのは、悲観的な考えは事実ではなく「こころの中で作られたもの」だという視点でした。全部を楽観に塗り替える必要なんてなくて、極端な思い込みから少し自由になるだけで身動きが取りやすくなる。この“ほどほどでいい”という姿勢が、しんどい時には本当に助かります。 自分の考え方に振り回されやすい人、がんばりすぎて視野が固まってしまう人には特に向いていると思います。大きく変わる前に、まず一歩だけ現実を見直してみたい、そんなときにそっと手元に置いておける本でした。
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