
なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略
石蔵文信
この本について
定年が近づいてくると、「この先、夫婦でどう暮らしていけばいいんだろう」とぼんやり不安になることがあります。昔ほどぶつかり合うわけでもないけれど、かといって仲良しとは言い切れない。相手のちょっとした言動にイラッとしたり、距離の取り方がわからなかったり。そんな空気を放置したまま老後に突入するのは、どこか心細いんですよね。 この本がおもしろいのは、夫婦を“男と女”としてではなく、“おばちゃん二人”くらいの温度感で見る視点をくれるところです。妻が定年後に何を望んでいるか、夫がどこにつまずきやすいか、といったすれ違いの正体がかなり具体的に書かれていて、「そりゃ噛み合わないよな」と気づけます。特に、妻側は共感を求め、夫側は解決を提示したくなる構造や、妻の「怒りのポイントカード」の話は、思い当たる人が多いはず。さらに、50代のうちに自分の生活リズムをつくっておくことが、夫婦関係の負担を軽くするという視点も現実的で救われます。 大きく仲良くなる必要はなくて、「お互いに気が楽でいられる関係」に落ち着けばそれでいい。本書はそのための距離感を、無理のない範囲でどう作るかを考える手がかりになります。 夫婦関係の“これから”に、なんとなく不安を抱えている人に刺さる一冊だと思います。
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