
創造の方法学 (講談社現代新書)
高根正昭
講談社 / 1979-09-20
この本について
仕事でも生活でも、「どこが本質なのか分からないまま目の前の事例だけで判断してしまう」ことってありませんか。自分の経験に引きずられたり、説明がふわっとしたまま話が進んだりして、後から「そもそも何が原因なんだっけ」と迷子になるあの感じです。僕も同じで、結局“思いつき”と“再現性のある考え方”の境界がずっと曖昧でした。 『創造の方法学』を読んで少し風向きが変わったのは、因果関係を扱うときの足場が具体的に見えたことでした。独立変数と従属変数を切り分ける、時間の順序を確認する、余計な変数を疑う…という基本動作を、人文・社会系の題材で丁寧に追っていく。抽象だけでもなく、経験だけでもなく、その間を行き来しながら考える姿勢が描かれていて、「自分の判断もこの手順で整えられるかもしれない」と感じました。単体の事例に振り回されず、複数のケースを並べて“どんな論理で違いが生まれているのか”を探る視点も、そのまま日常の問題整理に持ち込めます。 自分の体験を一般化しすぎないための距離感が欲しい人、あるいは「説明の筋」をもう少し自分の手でつくれるようになりたい人には、けっこう響くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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