
My Humanity
長谷 敏司
この本について
最近、人の空気に合わせてしまったり、SNSの流れに飲まれて自分の感覚がどこかへ行ってしまう感じがあって、モヤッとすることが増えました。周りが騒いでいる時ほど、本当に怖いのは「状況そのもの」より、「群れに巻き込まれて判断が乱れる自分」なんじゃないか…と薄々気づいているけど、うまく言語化できないまま放置してしまうんですよね。 『My Humanity』の抜粋を読んで、刺さった人はおそらくそこを感じ取っていると思います。恐怖が人の時間を奪う仕組みとか、群れの方向に逆らいにくい圧力とか、「殴るものが憎く感じられる」という心の反転現象とか。SFの形をしているけれど、描かれているのはかなり現実的な心理の動きで、私自身も「ああ、こういう力に日常でさらされてるな」と思い当たる場面が多かったです。 この本が効くのは、恐怖や空気に影響されてしまう自分を責めたい時じゃなくて、「何が自分の判断を歪めるのか」を落ち着いて見直したい時です。例えば、職場で意見を言いづらくなる瞬間の理由が少し見えたり、SNSで流れてくる“正しそうな怒り”に距離を置けたりと、現実の行動がちょっと変わります。大仰な救いではなく、視線の角度を数度だけずらしてくれる感じです。 こんな人に刺さると思います。群れの中にいながら、自分の感覚をなんとか保ちたい人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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