
ボトルネック(新潮文庫)
米澤 穂信
新潮社 / 2009-10-01
この本について
人と関わっていると、ときどき「この人の本心ってどこにあるんだろう」と分からなくなる瞬間がありますよね。相手の言葉が借り物に見えたり、家族でも互いの粗探しばかりしているように感じてしまったり。そこまで極端じゃなくても、建前だらけの空気に少し疲れてしまうことは、誰にでもあると思います。 『ボトルネック』を読んでいると、そのモヤモヤと向き合うきっかけが自然と生まれます。登場人物たちの、まっすぐでも善人でもない感情が淡々と描かれるので、「人ってこんなふうに揺れていいんだよな」と思わされるんです。明るさが他人を救っても、自分には刺さない日があること。正しさを語りながら、その裏に別の感情がうごめいていること。そういう“面倒な本音”を、無理に綺麗に整えないところが、この作品の大事なところだと感じます。 そしてもう一つ、誰かの言葉や価値観に簡単に染まってしまう怖さにも触れています。たまたま側にいた人の色に染まっていく弱さや、逆に「やらないと後悔するかもしれない」という衝動だけで動いてしまう瞬間。こういう揺れ方って、日常の中にも思い当たる場面があるはずで、読んでいてどこか冷やりとします。 人間関係に少し疲れたとき、自分の感情の輪郭がよく分からなくなったとき、静かに刺さる作品です。特に「建前よりも、その奥のわずかな違和感を大事にしたい」と感じている人には、じわっと響くはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









