
私の嫌いな10の人びと(新潮文庫)
中島 義道
新潮社 / 2006-01-20
この本について
日常で「感謝が足りない人と思われたらどうしよう」とか、「みんなが当たり前に大事にしているものを自分はそう思えない」とか、そんな場面で妙な居心地の悪さを感じることってありませんか。私もけっこうあります。周りの“正しさ”に合わせることで、自分の感覚がどんどん薄まっていくような、あの独特の疲れです。 『私の嫌いな10の人びと』は、そんなモヤモヤを無理に肯定も否定もせず、ただ真正面から言語化してくれる本でした。誰もが当然のように従っている「感謝すべき」「けじめを守るべき」といった空気を、著者が一つずつ解体していく。その過程で、「あれ、自分はなんでこれに縛られてたんだっけ」と視界が少しだけ開ける瞬間があります。過剰な“ありがとうの強要”に疲れていたとき、この本の視点にだいぶ救われました。 とくに効いたのは、相手が自己満足で親切をしてくるとき、こちらに湧く違和感を「それは自然だ」と扱ってくれるところです。社会的に“普通”とされる感受性を持てない自分を責めてしまう人ほど、著者の冷静な語り口にほっとするはずです。常識を全否定する本ではなく、「あなたの感じ方も一つの現実ですよ」と示してくれる距離感がちょうどいい。 世間の“良い人らしさ”にうまく馴染めない人に、とても静かに刺さる1冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









