
精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書)
春日武彦
幻冬舎 / 2015-03-06
この本について
気持ちの輪郭がつかめないまま、人の言葉や態度を「どう受け取っていいのか分からない」まま日々が過ぎることってあります。相手の言葉の裏を読みすぎて疲れたり、逆に表面しか拾えなくて誤解したり。人の心を理解するって、口で言うほど簡単じゃないよなと何度も思います。 春日武彦さんの『精神科医は腹の底で何を考えているか』は、そのモヤモヤに少しだけ呼吸スペースを作ってくれる本でした。精神科医が実際の現場で何を見て、どこに悩み、何を「判断材料」にしているのかを淡々と明かしてくれるので、こちらも人の言動を必要以上に深刻化しなくてもいいんだと肩がゆるむ感覚があります。また、妄想や不安がどう膨らむのか、薬がどんなふうに効くのかといった具体的な説明が、人の行動の「背景」に思いを巡らせる土台にもなります。自分や周りの人が何かに追い詰められているとき、見えているものがすべてではないと理解できるのは大きいです。 結局のところ、他人の心なんて分からない。それでも分かろうとする姿勢だけは手放しちゃいけない、という著者の姿勢に救われました。感情に振り回されやすい人や、他人との距離感で悩みがちな人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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