
知の越境法~「質問力」を磨く~ (光文社新書)
池上 彰
この本について
最近、相手の話をうまく引き出せないとか、専門家の説明を聞いても自分の中で腑に落ちないまま終わってしまうことがあって、なんとなく「対話の手ごたえ」を感じにくいことがありませんか。僕も仕事で取材めいた場面が増えるほど、質問する側の力量って思った以上に成果を左右するんだな、と痛感するようになりました。 池上彰さんの『知の越境法』は、そのモヤモヤにじわっと効いてくる本でした。たとえば、専門家の言葉をその場で“小学生に説明できる言葉”に翻訳できるかどうか。これが一つの目安になる、という話は、自分がどこで理解したつもりになっていたかを突きつけられます。また、事前のメモに頼りすぎると相手の言葉に反応できなくなるという指摘は、まさに読者の抜粋にも多く残っていた部分で、現場で「聞く姿勢」がどう質を決めるのかがリアルに伝わります。さらに、知らない分野に越境していくためには、まず素朴な質問を恐れないこと。これは仕事の場でも、日常の会話でも、思い当たる人は多いはずです。 専門家と渡り合う、と聞くと構えてしまいますが、この本が教えてくれるのはもっと地に足のついた視点で、理解できたことを誰かに説明してみるとか、自分の領域の外に一歩出てみるとか、そういう小さな行動の積み重ねです。知識の幅を広げたいというより、「今よりちょっとましな聞き手になりたい」という人に特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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