
「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)
エマニュエル・トッド and 堀茂樹・訳
この本について
国や大きな組織の動きって、ニュースで見ていても「結局、誰のために回っているんだろう…」とモヤモヤすることが多いですよね。自分の暮らしとは遠いようで、でも確実に影響は受けている。その距離感がつかめなくて、僕自身ずっと落ち着きませんでした。 この本は、そんなモヤモヤに少しだけ輪郭をつけてくれました。たとえば、国家が一般意志ではなく階級を代表して動いてしまう現実や、ユーロや自由貿易が「穏やかな取引」ではなく力関係そのものだという視点。ニュースでは見えにくい部分を、歴史や家族形態まで遡って説明してくれるので、いま起きていることが急に立体的に見えてきます。ドイツの強さの源泉や限界まで含めて語られるので、「あの国がなぜああ振る舞うのか」という長年の疑問にも少し筋道が立ちます。 読んでいると、金融や地政学の話なのに、最終的には「国は誰のためにあるのか」という足元の問いに戻ってくる感じがありました。僕はそこに救われました。世界情勢の解説書というより、混乱の中で自分の立ち位置を確かめたい人のための一冊です。 特に、表面的なニュースだけでは世界の動きがつかみにくいと感じている人には刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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