
〈自分らしさ〉って何だろう ――自分と向き合う心理学 (ちくまプリマー新書)
榎本博明
筑摩書房 / 20150608
この本について
自分の「軸」を探そうとすると、なぜか余計にわからなくなる時期ってありますよね。仕事を選ぶとき、関係が変わったとき、思っていた自分像が崩れたとき。頭の中では“もっとちゃんと向き合わなきゃ”と思うのに、実際はどこから手をつければいいのか迷うばかりで、僕もずっと悩んでいました。 この本は、そんな行き詰まりに対して、大げさな励ましではなく「何に迷っているのか」を丁寧に言語化してくれます。特に刺さったのは、自分らしさを実体として探すのではなく、“どんな生き方をしているか”という視点に切り替えるところです。抽象的な自分探しから、具体的な行動や選択へと軸が移るだけで、考える手触りがぐっと変わりました。さらに、人との関係を“鏡”としてとらえる説明も、他人の目が気になる自分を少し受け入れやすくしてくれます。誰かとの対話の中でしか見えてこない自分がいる、という当たり前だけど忘れがちな感覚が戻ってきます。 大げさな答えを提示する本ではありません。ただ、今の生活の中で立ち止まっている人にとっては、一歩動くための足場をそっと置いてくれる一冊です。自分を言葉にしづらいまま大人になってしまったな…と感じている人に、特にしっくりくると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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