
孤独 ひとりのときに、人は磨かれる
榎本博明
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2018-11-02
この本について
人と関わる時間は好きなのに、ふとひとりになると落ち着かない。逆にずっと誰かとつながっていると、自分の軸がどこにあるのか分からなくなる。そんな揺れを、僕自身ずっと抱えてきました。 この本がよかったのは、「ひとりでいること=孤独に耐える訓練」ではなく、「ひとりの時間がないと、そもそも自分が育たない」という当たり前の事実を、具体的な場面で示してくれるところです。たとえば、考え抜いた後にふと気をそらした瞬間に答えが出ることや、ゆっくり走る電車に揺られているだけで忘れていた記憶やアイデアが浮かぶ感じ。あれって単なる気のせいじゃなく、潜在意識がちゃんと働いているんだと腑に落ちました。 もうひとつ刺さったのは、「ひとりを大事にするからこそ、数少ない関係に深さが生まれる」という視点です。つながりを増やすより、絞る覚悟。これは仕事も同じで、立ち止まって自分の工夫を考える時間がないと、どんな仕事もただの作業になってしまう。 ひとりの時間を持つことに、どこか後ろめたさがある人にとくに刺さる本だと思います。自分の内側を耕すための静かな時間に、ちゃんと意味があると実感させてくれます。
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