
ヨガの解剖学
中村尚人
BABジャパン / 2010-10
この本について
ヨガを続けていると、「形はそれっぽいのに、なぜか身体がしっくりこない」とか、「力を抜くと言われても、どこをどうすればいいのか分からない」というモヤモヤが出てきませんか。僕も同じで、アーサナの違和感を“自分の柔軟性不足”だけで片付けていた時期がありました。でも、この本を読んでみると、そもそも動きを支えているのは筋力だけではなく、重力も含めた“力の流れ”なんだと分かって、視点が変わったんです。 特に、肩甲骨と上腕骨の向き合い方の話は、読者の方が保存していた部分からも刺さっているのが分かります。肩がつぶれる理由や、同じポーズでも負荷のかかり方が全然違う理由が、解剖学的な仕組みとして丁寧に説明されていて、無理をしていた部分がようやく言語化された感覚がありました。また、アーサナを“形”ではなく“動き”として理解することで、力を入れる場所と抜く場所の境目が少しずつ見えてきて、日常の姿勢や歩き方にも影響が出てきます。 この本は、ヨガに特別なこだわりがある人より、「ポーズの違和感を気合いで乗り切るのはそろそろやめたい」と感じている人にちょうどいい距離感です。体の使い方を難しく語るわけでも、魔法のように軽くなることを約束するわけでもなく、自分の体を扱うための“地図”をそっと渡してくれるタイプの一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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