
起業のファイナンス 増補改訂版
磯崎哲也
日本実業出版社 / 2015-01-20
この本について
起業まわりのお金の話って、調べれば調べるほど霧が濃くなるというか、「結局どう判断すればいいんだろう…」と足が止まることが多いですよね。資本金はいくらにすべきかとか、いつ法人化するのがいいのかとか、投資家から言われる「企業価値」の意味がそもそも腹落ちしないとか。僕自身も、事業の中身より周辺の仕組みづくりでつまずくことが多かったです。 この本が助かったのは、いわゆるファイナンスの教科書というより、「実際の現場でどう判断されているか」をかなり具体的に書いてくれているところでした。たとえば、創業初期は企業価値の根拠が薄いからこそ資本金をむやみに積まない方がいいとか、エンジェルやVCが“格付け機関”としてどう機能するのかとか、資本政策を考えるうえで避けられない現実が淡々と並んでいます。また、事業計画を作る理由が「投資家向けの資料」というだけでなく、自分の考えを深くするプロセスとして重要だと書かれていて、これは実際にやってみると納得しかない部分でした。 表向きのきれいな話より、判断するときに何を見ておくべきかを知りたい人に向いている本です。特に、これから外部資金を入れる可能性がある人や、資本政策に不安がある人にはちょうどいい距離感で読めると思います。
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