
世界一わかりやすい哲学の授業
小川 仁志
PHP研究所 / 2010-12-13
この本について
仕事でも日常でも、「なぜあのとき自分はあんな行動をしたんだろう」とか、「目的はあるのに、うまく動けない」といったモヤモヤが続くことがあります。意図と行動がズレたり、判断がブレたり、人との関係で後悔したり。経験としてはよくあることなのに、いざ言語化しようとするとつかみどころがないまま終わってしまうんですよね。 この本は、その“つかみにくい部分”をアリストテレスやデカルトの考え方を通して整理してくれます。たとえば、行動を「意図した/意図に反する/意図しない」の三つに分けてみると、自分が責めるべきなのはどこで、どこは仕方なかったのかが少しクリアになります。あるいは、デカルトの「問題を分解する」「順序立てて考える」といった方法は、悩みが混線しているときに一度落ち着けるきっかけになります。さらにアリストテレスがいう“中庸”の考え方に触れると、感情を押し殺すのではなく、状況に応じて適切に扱うという視点が持てて、対人関係での余計な振り返りが減りました。 哲学というより、「自分の行動と選択の仕組みをもう少し理解したい人」に向いている本です。難解な理論を覚えるというより、日々の判断に余白を作る感覚に近いので、考えすぎて疲れてしまうタイプの人ほど救われる部分が多い気がします。
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