
自民党の正体 こんなに愉快な派閥抗争史
倉山 満
PHP研究所 / 2015-09-18
この本について
政治のニュースを見ていて、「なんでこんな動き方になるんだろう」とか、「派閥って言うけど、実態はどうなってるの」と、どこか釈然としないまま眺めてしまうことがあると思います。自分もそうで、用語だけが飛び交うわりに、背後の力学が全然つかめないままモヤモヤしていました。 この本を読んで一番助かったのは、派閥が「仲良しグループ」でも「悪の巣窟」でもなく、むしろ政党に近い機能を持っている、という視点をもらえたことです。参議院を押さえている派閥が強い理由、キャスティングボートの取り方、党内プロレスと本気の戦いの境界線など、ニュースの裏で何が起きているのかが急に立体的になります。また「負けた側が下野して政党を作る」といった歴史の流れを踏まえて読むと、現代政治のギザギザした動きも少し落ち着いて見られるようになりました。 さらに、三権の建前と実際の力の所在が違う、という指摘も自分には大きくて、政治を「表」と「裏」で分けて見るのではなく、構造の一部として理解できるようになります。決めつけではなく、歴史の積み重ねの中に置いて説明してくれるので、政治が苦手な人でも変に身構えずに読めると思います。 政治のニュースを追うたびに「表面だけ追ってもしんどい」と感じている人にこそ刺さる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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