
誰も教えてくれない 真実の世界史講義 古代編
倉山 満
PHP研究所 / 201702
この本について
歴史を学んでいるつもりでも、「結局これって今の自分にどう関係あるんだろう…」とモヤっとすることがよくあります。名前は知っている国や人物も、表だけなぞって終わってしまう感じというか。私も同じで、世界史は好きなのに、点が線につながらないまま放置していました。 この本は、その「なんとなく知ってるけど腹落ちしてない」部分に手を突っ込んでくれます。たとえば、聖書の記述やカルタゴ滅亡の徹底ぶりから、宗教や帝国の判断基準がどれだけ現実的だったかが見えてきますし、敗戦がナショナリズムを強めるという話は、歴史が感情の集積でもあることを思い出させてくれます。さらに、チャイナ大陸の成り立ちやヨーロッパ中心史観への突っ込みなど、思い込みを外す視点がいくつもあって、読んでいると「歴史ってこんなに立体的だったのか」とちょっと姿勢が変わる感覚がありました。 大げさに運命が変わる一冊、というタイプではありません。ただ、自分が世界をどう理解しているのか、その前提をやさしく揺らしてくれる本です。地図を広げ直すみたいに、知っていたはずの出来事がつながり始めます。表層の知識よりも「背景の理由」を知りたい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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