
愛さなくてはいけないふたつのこと あなたに贈る人生のくすり箱 PHP文庫
松浦 弥太郎
この本について
最近、思っていた以上に気持ちが沈んだり、自分だけ取り残されているような感覚になることが増えていませんか。未来の不安ばかりが頭に出てきて、目の前のことに集中できない時期って、誰にでもあると思います。かくいう自分もそうで、「強くなるための試練だなんて思えない」と感じる場面ばかりでした。 松浦弥太郎さんの『愛さなくてはいけないふたつのこと』は、そういうときに背中をぐいっと押すというより、横に座って静かに話を聞いてくれるような本です。困難を「鍛えるための試練」と断言しているわけではなく、落ち込む自分も含めて、そのとき感じたことをどう扱っていくかの視点をそっと置いてくれます。たとえば「今、目の前で起きていることだけに向き合う」という言葉は、自分が不安に振り回されていたことに気づかせてくれましたし、「素直さを失っていないか」という問いは、年齢ではなく姿勢としての若さを見直すきっかけになりました。 この本が効くのは、劇的に人生を変えたい人というより、毎日の小さな不安や寂しさに疲れたとき、もう一度立て直すための“呼吸”みたいなものを探している人だと思います。自分を責め続けてしまうクセがある人には、とくに刺さるはずです。自分を認める力を少しずつ取り戻したいときに、そっと開きたくなる一冊でした。
読書インサイト
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