
「超」情報革命が日本経済再生の切り札になる
野口 悠紀雄
ダイヤモンド社 / 2015-11-23
この本について
仕事で新しい流れを作りたいのに、どうしても古いやり方に引っ張られてしまうことってありますよね。周りを見ても、「それ本当に必要?」と思う手順にこだわり続けていたり、明らかに非効率なルールを守り続けていたりして、なんとなくモヤモヤがたまっていく。でも、自分ひとりが声を上げても変わらないだろうな…と黙ってしまう。僕もよくその状態に陥ります。 この本を読んで印象的だったのは、「間違った方式にこだわる人が多いのは裏返せばチャンス」という視点でした。変化に鈍い環境はイライラの種にもなるけれど、その分、自分の工夫が大きく効く余地がまだ残っているということでもある。そう考えるだけで、停滞気味の職場やプロジェクトとの向き合い方が少し軽くなりました。また、著者が脚本の要素分解を例にして「複雑なものは分ければ扱いやすくなる」と説明している部分は、日々の業務にもそのまま使えます。企画でも資料づくりでも、いきなり全体を完成させようとせず、構成要素をひとつずつ並べていくと、途端に手が出しやすくなる。その実感が得られる本でした。 全体として、未来の技術や経済の話をしつつも、「目の前の仕事をどう前に進めるか」というレベルに落とし込める点がありがたいです。変化を遠いものとしてではなく、自分の作業単位まで引き寄せたい人に刺さると思います。
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