
道は開ける 文庫版
D・カーネギー and 香山 晶
この本について
気になることがあると、頭の中でぐるぐる回り続けて、気づけば同じ場所を歩いているだけ…みたいな日ってありますよね。状況が悪いのか、自分の考え方が悪いのか、それすら判断できなくなるあの感じ。僕もよく落ちます。 『道は開ける』を読むと、その“堂々めぐり”に小さな切れ目が入るんです。たとえば「最悪の事態をいったん受け入れる」という視点。腹をくくるというより、考え続けて疲れ切った頭のエネルギーを一度解放するような感覚に近いです。そこからようやく、改善に向けて手を動かせるようになる。あるいは「事実を見る」こと。自分に都合のいい材料ばかり集めてしまう癖に気づくと、悩みの形が少し変わります。もうひとつは「今日だけは」という姿勢。未来の全部を背負うのでなく、12時間だけやってみる。この単位感が、張りつめた心を少しだけ現実に戻してくれるんですよね。 この本は、劇的な変化を約束してくれるわけではありません。でも、悩みで視界が曇っているときに、足元の一歩を確認するための光はくれる。その光は派手じゃないけれど、実生活で効きます。悩みが尽きないまま日々を回している人や、「考えすぎて疲れるタイプ」の人には特に刺さると思います。 僕自身、この本を読んだから悩まなくなったわけではないけれど、悩みの“扱い方”だけは確実に変わりました。そういう現実的な変化を求めるときに、ちょうどいい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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