
宿澤広朗 運を支配した男 (講談社+α文庫)
加藤仁
講談社 / 2016-01-20
この本について
仕事で判断を先延ばしにして、あとから「やっぱり動けばよかったな…」と後悔することってありますよね。私も同じで、方針を曖昧にしたまま進めてしまって、結局チームを迷わせてしまう…みたいな日がまだあります。そんなときにこの本を読むと、妙に胸の奥が静かになるというか、「決めるってこういうことか」と腹に落ちる瞬間がありました。 宿澤広朗という人物は、大声で鼓舞するタイプではなく、勝つための“道筋”を淡々と描く人でした。印象に残るのは、まずA4一枚に自分の戦略を書き出す姿勢や、損切りをためらわない潔さです。間違ってもいいから動く、負けてもやり返す、そのために最悪の事態まで想定しておく。どれも精神論ではなく、明日から自分の仕事のどこを変えればいいかがイメージできる具体さがあります。 特に、上に立つ人ほど「言い切る」ことが求められるという話は、部下や取引先と接するときの自分の言葉遣いを見直すきっかけになりました。強く見せるためではなく、相手が迷わないようにするためのシンプルさ。このあたりは、優しさと責任感が同居している感じがして、とても現実的です。 決断が遅れがちな人、チームで方針を示す立場にいるのに自信を持てない人には、とくに刺さると思います。私自身まだ迷うことだらけですが、この本を読むと「まず一枚だけ書こう」「今日決められる範囲だけは決めよう」と自然に体が動くようになる、そんな一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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