
伸びる会社は「これ」をやらない!
安藤 広大
すばる舎 / 2017
この本について
仕事で判断を任される場面が増えるほど、「どこまで部下に委ねていいのか」「自分が決めないといけないのに、つい先延ばしにしてしまう」といった悩みが出てきます。耳の痛い話ですが、私自身も、部下の意見を聞いているつもりが、実は“決めないための逃げ道”になっていた経験があります。 この本が効いたのは、経営とかマネジメントの理論よりも、もっと現場に近い“判断の線引き”を具体的に示してくれたところでした。社長や管理者は「結果で評価する」「期限を決める」「責任の所在を曖昧にしない」という、当たり前だけど揺らぎやすい基準をどこまで徹底するべきかが、かなりリアルに書かれています。特に、部下の納得を取りにいくより「まずやらせて評価する」という話は、甘さが出てしまいがちな自分には刺さりました。 もうひとつ大きかったのは、“決めないことの弊害”が想像以上に組織を鈍らせるという点です。責任を取れない立場の人に判断を委ねると、本人も組織も動けなくなる。この構造を理解してからは、迷った時に「これは誰が責任を負える話なのか」を最初に確認する癖がつき、仕事の進みがだいぶ違ってきました。 「判断を先延ばしにしがちな管理者」や「部下との距離感に迷うリーダー」にとっては、言い訳を削ってくれる一冊だと思います。私もまだ揺れることは多いですが、判断の基準を持つだけで、日々の迷いは少し扱いやすくなりました。
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