
未来型国家エストニアの挑戦 電子政府がひらく世界 (NextPublishing)
ラウル アリキヴィ and 前田 陽二
インプレスR&D / 2016-01-29
この本について
仕事でシステムを作ろうとすると、部署ごとにデータが分断されていたり、手続きが妙に紙ベースだったりして、「本当にこれ全部必要なのかな」と立ち止まることがあります。便利にしたい気持ちはあるのに、どこから変えればいいのか見えないまま日々が過ぎていく感じです。 エストニアの事例を読むと、彼らも最初から完璧だったわけではなく、共通の情報基盤を先につくるという割り切りで一気に道を開いたんだとわかります。駐車料金を携帯代とまとめて引き落とす仕組みや、出生と同時に子ども向けの行政サービスが自動で届く流れなど、生活の細部まで「無駄を放置しない」という姿勢が貫かれていて、自分の周りの非効率にも自然と目が向くようになります。書面での契約を不思議がる文化も、電子署名の信頼性を前提にした日常だからこそ成り立つんだと腑に落ちます。 この本はテクノロジー礼賛ではなく、国がどう意思決定し、どこを共通化し、どう透明性を担保しているのかが淡々と描かれているので、自分の職場や業務に重ねて考えやすい一冊です。特に、仕組みづくりに関わる人や、行政のデジタル化にモヤモヤを抱えている人には静かに刺さると思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの55%が集中しています。
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