
パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記 (文春文庫)
田丸 公美子
文藝春秋 / 2004-09-10
この本について
仕事でも家庭でも、人と関わる場面が続くと、「正しく訳そう」「失敗しないようにしよう」と、つい肩に力が入ってしまうことがありませんか。誰かの期待に応えようとしすぎて、自分の言葉や判断よりも“正解”を探してしまう感じです。僕自身もそういう時期が長くあって、余裕のある大人に憧れつつ、実際にはいっぱいいっぱいでした。 田丸公美子さんの『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』は、そんな張りつめた気持ちを少しゆるめてくれる本です。通訳という緊張度の高い仕事なのに、登場するのは失敗も勘違いも山ほどある日常。でも、そこにあるのは「きちんとしよう」としすぎない余白や、異文化との摩擦をユーモアで受け止める姿勢でした。特に、外国語が話せるかより“話すに足る中身があるか”を問われる場面や、家族との距離の取り方がふっと変わっていく描写は、肩肘張りがちな人には効きます。 読みながら、異文化の豪快さに笑いつつ、自分の小さなこだわりや緊張のほうがよほど窮屈だったな、と気づかされます。うまく生きようと頑張りすぎる人ほど、こういう「人間のゆるさ」に救われるんだと思います。 こんな人に刺さります。 “ちゃんとしなきゃ”が口癖のまま、大人になってしまった人。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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