
サイバーエージェント 広報の仕事術 成長をかけ算にする
上村嗣美
日本実業出版社 / 2016-03-01
この本について
広報の仕事って、やればやるほど「正解がどこにあるのか分からない」という状態に入りませんか。メディア対応も、社内調整も、経営者との距離感も、全部が地続きでつながっているのに、日々の業務は目の前の火消しで終わってしまう。私もずっとそんな感じで、「これでいいのかな」とぼんやり悩んでいました。 この本がよかったのは、広報を“記事を取ってくる仕事”ではなく、“会社を理解してもらうための対話の積み重ね”として描いているところです。たとえば、年末年始でもニュースは止まらない現場感や、確認に時間がかかる時ほど温度感だけでも先に返す姿勢、媒体によって態度を変えない理由など、具体的なシーンで語られているので、自分の動き方をすぐに見直せました。また、「経営者と広報の言葉がズレた瞬間に信頼は一気に失われる」という指摘も痛いほどリアルで、会社の思想を自分の言葉で話せる状態まで持っていく必要性をあらためて考えさせられます。 派手なテクニックよりも、「共感がないとファンは生まれない」という当たり前だけど忘れがちな視点を丁寧に拾い直してくれるので、広報歴が長い人ほど刺さるかもしれません。会社の“らしさ”をどう外に伝えていくかで迷っている人に、静かに効いてくる一冊です。
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