
道具としてのファイナンス 問題集
石野 雄一
この本について
ファイナンスの勉強をしていると、「結局どの指標を信じて判断すればいいんだろう…」というモヤモヤがつきまといます。IRR が正しいのか、NPV が正しいのか、WACC の扱いはこれで合っているのか。仕事で使うとなると、教科書の説明だけではどうにも不安が残るんですよね。 この本が助かるのは、まさにその“実務でつまずくポイント”を一つずつ手で確認させてくれるところです。たとえば IRR が綺麗な指標に見えても、規模を無視してしまうせいで企業価値の増大とズレる場合があるとか、キャッシュフローのパターン次第で判断基準そのものが逆転するとか、現場で混乱しがちな点がちゃんと整理されます。さらには、NPV 関数が年度0のキャッシュフローを自動で拾わないという Excel あるあるまで含めて、「ああ、そこ気になってた」という部分に丁寧に光を当ててくれる感じがあります。 読みながら、数字の扱いに対して構え過ぎていた自分に気づきました。ファイナンスって抽象論ではなく、年度0と年度1をどう置くか、といった小さな前提をひとつひとつ押さえるだけで理解の土台が安定するんですよね。この本はその“足場を固める作業”を一緒にやってくれる問題集だと思います。 財務指標は知っているつもりなのに、判断となると急に自信がなくなる人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの70%が集中しています。
読書の順序
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