
10時間で歴史に強くなる 東大の世界史ワークブック
村山秀太郎
かんき出版 / 2016-06-13
この本について
最近、国際ニュースを見るたびに「結局この問題はどこから来ているのか…」と分かったようで分からないまま終わることが多くて、少しモヤモヤしていました。表面的な事件だけ追っても根っこがつかめない感覚というか、歴史の点と点がつながらないまま置いてけぼりになる感じです。 この本は、そこでいきなり年代暗記に戻るのではなく、「歴史を今の問題と同じ地平で読む」という視点をくれました。特に、虐げられる側に目線を置くことで戦争や難民問題が一本の線につながるところ、ナチスの合理主義やファシズムの一元化が現代の規格思想にも通じてくるところ、さらに台湾や中国の情勢が“民族の来歴”という文脈で見えてくるところなど、ニュースの裏にある力学が急に解像度を上げてくる実感がありました。歴史を知ることがそのまま思考の固定観念をほどいていく感じです。 大きな正解を示す本ではないですが、今の世界をどう理解したらいいか迷っている人には、手元の道具がひとつ増えるような読後感があります。特に「ニュースの断片をつなげる軸がほしい人」に刺さると思います。自分もまだ迷いながらですが、こういう読み方があると知れただけでも少し呼吸がしやすくなりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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