
スパイスの科学 (河出文庫)
武政三男
河出書房新社 / 2015-03-04
この本について
料理をしていると、「なんとなく香りが弱い気がする」とか「同じ七味でも店によって全然違うのはなぜ…」みたいな、小さな引っかかりってありませんか。味そのものよりも、理由がわからない違いが積み重なると、どこを工夫すればいいのか迷ってしまうんですよね。僕自身、スパイスは興味はあるのに“感覚でやってるだけ感”がずっと抜けませんでした。 この本は、そういうモヤモヤをやさしくほどいてくれます。例えば、京風七味と長野の七味で香りが変わる理由を、原料の組み合わせや精油成分の違いから説明してくれるので、「好みの味にするには、どこをいじればいいか」が具体的に見えてきます。また、生と乾燥を混ぜるとバランスが崩れる、ブレンド後はしばらく寝かせると香りが落ち着く、サフランが高価な“理由”は雌しべ三本しか取れないからなど、日常の台所でそのまま活かせる視点が多いんです。ハーブのおひたしのように、特別な技術がいらない小さな工夫が載っているのも、実践のハードルを下げてくれます。 複雑なテクニックを覚えるというより、「香りの正体がわかると、料理の迷いが減る」というタイプの本です。スパイスを“謎の粉”から“扱える素材”に変えたい人には、静かに刺さります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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